ご家族に重度訪問介護が必要になったとき、「まず何から手をつければいいのか分からない」と戸惑う方は非常に多いです。
介護保険とは違い、重度訪問介護は「障害者総合支援法」という法律に基づくサービスです。そのため、手続きは市区町村の「障害福祉の担当窓口」で行う必要があります。
今回は、ご利用者様が重度訪問介護を必要としてから、実際に介護士(ヘルパー)がご自宅へ来るまでの手順を分かりやすく解説します。

サービス利用までの7つのステップ
申請から実際にサービスが始まるまでには、自治体にもよりますがおおよそ1ヶ月〜2ヶ月程度の時間がかかります。退院などに合わせて利用したい場合は、早めに動き出すことが大切です。
1. 市区町村の窓口へ相談・申請
まずはお住まいの市区町村の障害福祉担当窓口、または相談支援事業所へ行き、「重度訪問介護を利用したい」と相談して申請を行います。
2. 認定調査(聞き取り調査)
申請後、市区町村の担当者がご自宅や病院に訪問します。ご本人から心身の状況や生活環境について聞き取り調査を行います。また、これと同時に主治医に「医師の意見書」を作成してもらいます。
3. 障害支援区分の判定
調査結果と医師の意見書をもとに、市区町村の審査会で「障害支援区分(どのくらいの支援が必要かのレベル)」が判定されます。
重度訪問介護を利用するには、原則として「障害支援区分が4以上(特定の条件あり)」及び18歳以上という条件があります。
4. サービス等利用計画の作成
「相談支援専門員」という専門の担当者に依頼し、どのような生活を送るために、どのサービスをどのくらい使うのかという「サービス等利用計画案」を作成して市区町村へ提出します。
5. 受給者証の交付(支給決定)
提出された計画案をもとに、市区町村がサービスの支給量を決定します。決定すると、サービスを利用するための証明書である「障害福祉サービス受給者証」がご自宅に郵送されます。
6. 事業所との契約(ここで事業所を選べます)
受給者証が手元に届いたら、実際にサービスを提供している訪問介護事業所と契約を結びます。担当者がご自宅に伺い、支援内容や訪問スケジュールを打ち合わせします。
7. サービスの利用開始
契約後、取り決めたスケジュールに沿って介護士がご自宅を訪問し、重度訪問介護のサービスがスタートします。
いざという時こそ、慌てずに一つずつ進めましょう

突然、ご家族に重度訪問介護が必要になったとき、「早くどうにかしなければ」と焦り、強い不安を感じるのは当然のことです。
しかし、介護の手続きには専門用語も多く、制度も複雑です。慌てて手続きを進めてしまうと、「本当に必要なサービスが受けられない」「想定していた内容と違う」といった後々のトラブルにつながることもあります。
分からないことがあっても焦る必要はありません。まずは落ち着いて、お住まいの市区町村の窓口や、担当の相談支援専門員(ケアマネジャー)に現状と不安な気持ちをそのまま伝えてください。
専門家のアドバイスを受けながら一つひとつのステップを順番に進めていくことが、結果的にご本人とご家族が安心して介護を受けられる一番の近道です。
手続きが完了し、実際に訪問介護の事業所を選ぶ段階になった際に「株式会社トモニにお願いしたい」と思っていただけたなら、その時はぜひ担当の相談支援専門員にお伝えください。私たちが責任を持って、日々の介護をサポートします。